キャスト
-
剣崎 一真(けんざき かずま) = 椿隆之
ボードが開発したライダーシステムで、仮面ライダーブレイドに変身する。敵のアンデッドをラウズカードというカードに封印しており、それをベルトのブレイバックルに入れることで変身できる。
また、ブレイラウザーでカードを読み込み、多彩な必殺技を使うこともできる。徐々に仮面ライダーとしての強さを発揮し始め、やがて、カリスや上級アンデッドとも同等以上に戦えるようになる。考えるより先に手が出るタイプ。 -
相川始 = 森本亮治
ラウズカードの力で仮面ライダー カリスに変身する。始の正体はジョーカーと呼ばれるアンデッドで、1万年前に地球の支配をめぐってほかのアンデッドたちとバトルファイトをくりひろげていたことがあった。
現代に蘇ってからは仮面ライダーカリスとなり、剣崎たちと共に活躍する。本来のジョーカーの姿に戻って戦うこともあった。
個人的には4人ライダーの中で1番かっこいいように思う。当時のカリス人気はかなりのものだったよう。影のあるような人柄でいて、変身するとものすごく強い。もともとアンデッドで雰囲気も他のライダーとは違うし、人気が出るのもうなずける。 -
橘朔也 = 天野浩成
剣崎の先輩ライダー。仮面ライダー ギャレンに変身する。銃型のカードリーダーのギャレンラウザーを使った攻撃が得意で、様々な銃撃を行う。
アンデッドに利用されそうになったこともあるが、克服して、先輩としてブレイドやレンゲルを導いていった。
はじめの方で、ギャレンが弱体化してから、しばらく暗~い感じだったのが、レンゲルが現れてからは指導の役目もあり、やっといきいきしてきたなって感じだった。後に仮面ライダーフォーゼで、敵のリブラ役でも出演する。イケメン。 -
上城睦月 = 北条隆博
高校生。仮面ライダー レンゲルに変身する。レンゲルは元々はアンデッドが人間をあやつって作り出したライダーで、封印されたアンデッドを解放する特殊な力を持っている。
変身をつかさどるスパイダーアンデッドに睦月が操られることもあったが、やがて睦月の意志で戦う正義のライダーとなった。
アンデッドを解放する力を持っていたり、他のライダーとは少し違うレンゲル。話の流れで、光や嶋など、特定のアンデッドと絡むことが多く、アンデッドと心を通わせることもあった。 -
広瀬栞 = 江川有未
今作のヒロインで、ボードの生き残り。また、栞の父親も後に登場し、物語に大きく関わってくる。
グラビアでも大活躍です。こののち、2007年1月13日にアメリカザリガニの平井善之と結婚して江川有未→平井有未となる。しかし、2019年には離婚している。江川卓のはとこらしく、それでもともとの姓が江川なそうで。野球は好きみたい。
-
白井虎太郎 = 竹財輝之助
牛乳飲んでるシーンがなぜか目立つ虎太郎。ボードのメンバーでも何でもなかったが、はじめから仮面ライダーに興味を持ち、剣崎らと行動を共にする。
ただ、なぜかカリスである始とは反りが合わず、ケンカばかりしていた。下の写真は劇場版での恰好。えらいお金持ちになっていたようだが・・・。 -
広瀬義人 = 春田純一
スーパー戦隊ゴーグルブラック、ダイナブラックを演じていた人。最近ではキョウリュウジャーでキュウリョウグリーンの父役で竹刀を振っていた。今作では、科学者っぽいが悪役。
広瀬栞の父でもある。 -
天王寺博史 = 森次晃嗣
今作ではものすごいドスのきいた悪役だが、この人こそ自分が子供のころのヒーロー ウルトラマンセブンのモロボシ・ダン!! もうそんなに歳月が経つのか・・・と感慨深くなってしまうが、やっぱり貫禄があるよなぁ。もう80歳近いみたいだから、モロボシダンで出てた時も、結構いい歳でやってたんだなと今になって気づいたものだ。元気な人だわ~
-
栗原天音 = 梶原ひかり(テレビ本編)、石田未来(劇場版)
栗原遥香の娘で、白井虎太郎の姪。相川始に恋心を抱いている。下の写真は劇場版での天音。1年しか経っていないのに、そんなに成長したの?と思ってしまったが、別人である。
梶原ひかりは、仮面ライダーフォーゼ第9話で鵜坂律子/アルター・ゾディアーツ役で出演している。ぱっと見て、ブレイドの栗原天音とわかる人はいないだろう。 -
烏丸啓 = 山路和弘
ボード所長。ギャレンやブレイド、そしてレンゲルのドライバーを開発したのはこの人。アンデッド解放計画に最後まで反対していた1人。所長のくせに、誘拐されたり、雲隠れしたり、姿をくらましてばかりの人。後に不倫騒動でも多いに注目される。
-
城 光(じょう ひかる) = 浜崎茜
タイガーアンデッド。クラブのカテゴリーQを正体に持つ、上級アンデッドの一人。他のアンデッドと違い、プライドが高く、無益な殺生を好まない。
仮面ライダーとの戦いでも、レンゲルを圧倒したり、高い戦闘力を誇る。敵対していた上城睦月とも、分かり合うようになり、種族を超えたつながりができる。特に睦月のガールフレンドのおにぎりを食べている時のシーンは印象深い。最後は睦月に封印されるために、わざと敗北する。嶋と光の助けを借りて、ついに睦月は、スパイダーアンデッドに打ち勝つことができた。最後まで、かっちょえ~姉さん。
-
嶋 昇(しま のぼる) = 相澤一成
モロボシダンに続き、この人もウルトラマンシリーズ(ダイナ)に出演していた人。オッサンだけど、なんかイケメン。風がどうとか、旅人みたいなことばかり言って、アンデッドなんだけど、そんな凶悪さは一切感じさせない。
最後は、睦月をスパイダーアンデッドから解放するために、自ら睦月に封印される。
ストーリー
戦い続けることを義務付けられたライダーたちの物語
西暦2004年。「人が地球を制した背景には、進化論では説明できない理由が存在する」との仮定のもと、その理由を究明するため設立された人類基盤史研究所《BOARD》(ボード)。
彼らによって発見された不死の生命体《アンデッド》の封印を解かれ、人々を奪い始めていた。BOARDは、所長・烏丸啓の指揮の下、アンデッドを封印するための特殊装備
《ライダーシステム》を開発。BOARD新人所員の剣崎一真=《仮面ライダーブレイド》は、先輩の橘朔也=《仮面ライダーギャレン》とともにアンデッドの封印をする日々を過ごしていた。
そんなある日、BOARDの施設がアンデッドに襲われ、研究員のほとんどが命を落としてしまう。その後、BOARDを取り巻く陰謀を感じながらも、アンデッドと戦う剣崎のもとにカリス=相川始が現れる。
剣崎は当初は対立するも、戦いの中で次第に始との友情を深めていった。しかし、アンデッドを封印していく中で始もアンデッドであることが判明。
それでも2人の友情は壊れることなく、始が最後のアンデッドとなった時、剣崎は始めを封印することなく戦いを終わらせるため、ある決断をするのだった・・・。
解説
カードを駆使した職業ライダー
「職業としての仮面ライダー」がコンセプトとしてあり、主人公の剣崎一真と橘朔也は仮面ライダーとなって、戦うことで給与を得ている(そのため劇中では剣崎が家賃の滞納でアパートを追い出されるシーンなど、生活感溢れる描写も・・・)。
職業としての仮面ライダーや、ライダーシステムという要素は「響鬼」や「カブト」など、後のシリーズでも用いられた。
また、前作「555」同様、怪人の苦悩にもスポットを当てており、人として生まれながらも怪人となってしまった前作のオルフェノクとは逆に、アンデッドとして生まれながらも人の心を持つ、相川始の葛藤を描いたエピソードを中心にドラマが展開。
また、中盤に登場する4人目の仮面ライダーである、上城睦月がトラウマによってアンデッドに付け込まれ、それを克服して戦い抜く様子など、人間の弱さを表現したドラマも濃密に描かれている。
戦いではカードが用いられ、仮面ライダーがラウズカードに封印されているアンデッドの能力を使って、変身や必殺技を行うスタイルを取っており、ポーカーのように複数枚のカードの組み合わせによって、より技が強力になるなど、「龍騎」以上にカードバトルの要素が強いものとなった。
夏の劇場版は本編の4年後という設定のパラレルワールドが舞台となっており、剣崎たちの他にも橘が開発した、新たなライダーシステムによって変身する3人の仮面ライダーが登場し、未知のアンデッドと激しい戦いが見モノだ。
ライダー
-
仮面ライダー ブレイド
変身者=剣崎一真 / 身長=201㎝ / 体重=101Kg / 必殺技=ライトニングソニックなど
⇒その他、《ジャックフォーム》《キングフォーム》に変身 -
仮面ライダー ギャレン
変身者=橘朔也 / 身長=200㎝ / 体重=104Kg / 必殺技=バーニングディバイドなど
⇒その他、《ジャックフォーム》に変身 -
仮面ライダー カリス
変身者=相川始 / 身長=204㎝ / 体重=109Kg / 必殺技=スピニングダンスなど
⇒その他、《ワイルドカリス》に変身 -
仮面ライダー レンゲル
変身者=上城睦月 / 身長=205㎝ / 体重=111Kg / 必殺技=ブリザードベノムなど
※劇場版には《仮面ライダーグレイブ》《仮面ライダーラルク》《仮面ライダーランス》が登場。
敵
アンデッド
地球上のいろいろな生物の始祖である不死の生命体。不死であることから、アンデッドと命名された。種によってそれぞれトランプと同じスートとカテゴリーが定められており、「A」から「K」までのカテゴリーが存在する。
考察
仮面ライダーブレイド。剣と書いてブレイドと読む。最初はなんだか複雑そうな世界で、いまいちひこまれそうなモノを感じられず、ブレイドの世界に入るのを躊躇したものだが・・・。
この話は、ブレイドとカリス、2人を中心に話が動いていく。カリスの存在は大きく、彼なしにこのブレイドを語ることはできない。
カリスのファンも多い。はじめは、このネクラな奴がカリス?といぶかしげに思ったが、かっこいいのだ。
橘さんの嫉妬というか、ひねくれっぷりも味があってよかったな。
ラスト付近になって、元ウラトラマンセブンのモロボシ・ダンが悪役に扮しているのがすごく印象に残っている。自分は元祖ウルトラマン・シリーズを見て育った子だったので。
牛乳を飲むポーズが印象的な虎太郎くん、映画ではウエディングドレスやら何やらで巨乳がさらに進化していた広瀬さん。アクションシーンも全体を通して素晴らしく、地味だけど、結構、評価の高い仮面ライダーだったのではないかと思う。
アイテムの進化で戦う最近の仮面ライダーは、戦いのシーンそのものは年々見応えがなくなってきたが、このブレイドは、昔の昭和ライダーのように、技と技で戦う、アクションシーンにこだわりを持って制作された最後の仮面ライダーのように感じる。
数年後、懐かしのメンバーでの写真撮影です。天音ちゃんがもう大人です。
歴代仮面ライダーに戻る
この記事へのコメントはありません。